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子どもが伸びる関わりことば26~発達が気になる子へのことばかけ

   

どんな「ことば」をかけるかで子どもの成長は変わる?

現在長女は発達障害かもしれないということで、3ヶ月おきに子ども発達クリニックに通院、週に2回児童デイサービスに通っています。きっかけや児童デイサービスに通うまでのいきさつについては別途書こうと思うのですが、そのこともあって、子どもの発達を助けることを幼稚園や児童デイサービスだけでなく、家庭でなにかできないかと思っていました。
そんな時に見つけた本が、「子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ」でした。
発達が気になる子へのことばかけ。まさに!今!知りたかったこと!
人の話を座って聞けない子、乱暴が目立つ子、自分のしたいことができないと気持ちを抑えられず大騒ぎしてしまう子、「社会性が幼い」と評される子どもたちでも関わり方を変えれば良い方向へ変化させることができる。
子どもたちに声かけし、説明するときに使うべきことばが「関わりことば」です。
この子どもの発達を助けることばを26、著者が実際に関わった子どもたちの様子や具体的なことばがけの様子や例を紹介しながら解説されています。

発達をうながす「関わりことば」

  1. 「そっと」行動をコントロールする力を高めることば
  2. 「大事、大切」人や物への理解を深めることば
  3. 「だめ」自分で判断できるようにすることば
  4. 「できた」区切りを教え、評価を伝えることば
  5. 「大丈夫」気持ちを落ち着かせてくれることば
  6. 「~やって、~して」聞く力・理解する力を高めることば
  7. 「いっしょに」人への関心を持たせ、社会性を育てることば
  8. 「~したら、○○ね」相手の考えを受け入れるためのことば
  9. 「はんぶんこ」相手への思いやりをうながすことば
  10. 「あげるーもらう」相手とのかかわりを考えさせることば
  11. 「貸して」≪所有≫について理解させることば
  12. 「~の仕事」≪物事の決定権≫を教えてくれることば
  13. 「大きくなったね」自分への見方を肯定的にすることば
  14. 「楽しかったね」自分の気持ちを表現することば
  15. 「残念、仕方がない」気持ちをコントロールする力をつけることば
  16. 「だって」考えをまとめ、相手の理解をうながすことば
  17. 「さみしい」人と関わりたい気持ちを強めることば
  18. 「怖い顔をしない」他の人の感じ方を教えてくれることば
  19. 「好き」≪自分という存在≫に気づかせることば
  20. 「名前」人への意識をたしかなものにすることば
  21. 「おはようございます」仲間への配慮を表すことば
  22. 「順番」仲間集団を意識させることば
  23. 「わざとじゃない」人の内面に気付かせることば
  24. 「上手」必ずできるという自信を持たせることば
  25. 「さようなら」未来のことを想像させることば
  26. 「ありがとう」感謝の気持ちを教えることば

目次より抜粋して引用

社会性を身につける「~したら、○○ね」のことば

関わりことばの中でとくに気になったのは以下のことばでした。

「~したら、○○ね」相手の考えを受け入れるためのことば

この「~したら、○○ね」の解説の中で、「取り引き」はこどもにいろいろなことを教えてくれると紹介されています。「好きでないこと、やりたくないことをしたら、好きなことができる」という取り引きをすることで好きではないこと、やりたくないことでも「我慢して取り組む力」が育つ。この「~したら、○○ね」の取り引きの例として偏食の子どもの偏食の指導が挙げられています。

偏食の子どもの偏食の指導
食べたことのない食べ物は非常に警戒し、強く拒絶する子どもには、食べ物を数ミリ単位に細かくします。そして「嫌いな食べ物を食べたら、好きなものを食べようね」といいながら、偏食をなおしていきます。
ときには数ヶ月、あるいは年単位といった時間のかかる取り組みです。この取り組みのなかで子どもの偏食が薄らいでくると、人の話を素直に聞けるようになる、そう感じたことがたびたびありました。その理由としていくつかのことが考えられますが、なかでももっとも重要なのは、「嫌いなものを我慢して食べたら、好きなものが食べられる」という目に見えないルールを学びとることではないかと思います。子どもがいやなことでも辛抱して取り組もうとするのは、このルールを理解しているからです。大人が日々働くのも、このルール抜きにしては考えられないでしょう。
強い偏食を示す不適応の子は、他者の考えや決められたルールになかなか従えません。「取り引き」を学ぶ機会がなく、そのために自分勝手なままで大きくなった面があるのかもしれません。

長女の偏食がひどく日々苦労しているのですが、偏食の指導が「取り引き」や「ルール」を学ぶ機会になると思うと少しやる気が出てきた気がします。でもやっぱり偏食改善はときには数ヶ月、あるいは年単位の時間がかかるんですね…。

家庭の中で父親の関わりが大切な理由

読んでいて気になったのが「コラム親子関係と他者の視点」というコラム。園や学校では落ち着いているのに、お母さんに対しての態度は言うことを聞かず思う通りにならないと泣いて騒いだり大声で怒鳴ったり急にべたべたしたりするという子どもが少なくないとのこと。背景の共通点は「お父さんの存在感の薄さ」
親子関係(母と子の)が育たない理由に、人との関係におけるルール(社会的なものの見方・考え方のこと。相手に対してここまでやったりいったりしてはダメ、という枠組み)のなさを感じると著者は言っていました。

家族に父親的な存在があれば、二人の親とこどもで三者関係となり、他者の考え方が持ち込まれます。たとえ親子でも、きもちのコントロールや口の聞き方などに一定の枠が生じるはずです。ところが二者関係では一般的な枠が生じにくく、ルールのない、不安定な人間関係になってしまうのでしょう。

おかしくなってしまった親子関係の例として介護による老人虐待があげられていました。親子関係でも社会的な視点を存在させないと密室の中、お互いの関係が成長していかずおかしなものになる危険がある…。
介護だけでなく育児についてもそれは当てはまる。他人事ではないと心にとめておこうと思いました。

まとめ

普段何気なく使っていることばも「関わりことば」としてたくさん登場したのですが、その普段何気なくこどもにかけていたことばが子どもにどういう影響を与えているのか考えさせられました。また、「普段のことばかけで子どもの発達をサポートすることができる!」ということがわかったのはとても大きかったです。
子どもの様子にイライラすることも多いのですが、「関わりことば」を使うことで「今こどもの発達をサポートしているんだ」と親(自分が)が冷静になることができるかも。「関わりことば」とその意義や役割を覚えて積極的に使っていきたいと思います。

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