子育てハッピーアドバイス大好き!が伝わるほめ方・叱り方
2015/07/02
イライラ叱ってばかりを何とかしたいということで見つけた子育ての本2冊目です。
子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わる ほめ方・叱り方
著者スクールカウンセラー・医者 明橋大二
子育てハッピーアドバイスシリーズは本屋でも育児書として目立つ所に置いてあることも多く有名ですよね。旦那さんの実家にも一冊置いてあり軽く読んだことがあるのですが、このシリーズの本をちゃんと読んでみるのは初めて。今回読んだ「大好き!が伝わるほめ方・叱り方」はタイトル通りほめ方と叱り方に焦点を当てた一冊です。
イラスト満載、漫画、4コマでの例がたくさん載っていてとても読みやすかったです。
子どもが幸せに育つためにいちばん大切なこと「自己肯定感」
子どもが幸せに育つためにいちばん大切なこと
たとえお金や学歴がなくても「自己肯定感」があれば幸せを感じることができます自己肯定感とは「自分は大切な人間だ」「自分は生きている価値がある」「自分は必要な人間だ」という気持ちをいいます。
どんなに勉強ができても、お金を持っていても、いい会社に勤めていても、自己肯定感が低いと苦しい人生になります。たとえお金持ちでなくても、学歴がなくても、自己肯定感の高い人は、幸せを感じることができます。
自分に自信がないと生きていくのは大変というのはよくわかる気がします。自分に自信がないとどんなことに対しても怖くてチャレンジできないし、一度失敗しただけで自分には存在価値がないんだと思い込んでしまいます。自分に自信があれば、失敗しても再チャレンジできるし、やる気も出てくる。
「負け」をみとめることができない長女
長女(4歳)は幼稚園の年中に上がってからより自分の「負け」を認めることができずお友達とのトラブルが増えて困っています。
「負け」を認めることができないのはもっと小さい頃から全くできてなかったと思うのですが、年中に上がって友達とのやり取りが増えより問題となって見えてきたのかなと思っています。
子どもなので「負けを認めることができない」というのはどんな子でもそうだと思うのですが、本当にちょっとしたことでも「負け」を認めることができません…。
ジャンケンで一度負けてしまうとスネてしまう。
朝、ほぼ毎日やっているお着替え誰が一番早いかな競争でも負けてしまうとスネてしまい寝室に籠ってしまって幼稚園に連れていくのが一苦労なんてことに…。
幼稚園で、なにか取り組んでいるときに手順が違ってお友達に「違うよ」と言われただけで、教室の端でスネてしまうことや、公園で遊んでいてお友達が「これできる~?」と言ってきたことを自分ができなかったら「もう、イヤ!あっちいって!」と一緒に遊べなくなってしまうことも。
全体的に受け取り方がネガティブで、被害者意識が強い。
「どう思った」とか「どう受け取った」というのは、外からの働きかけで変えていくのは難しく「受け取り方」を変えていくのはどうしたらいいんだろうと悩んでいました。
ウソをつく、というのは自分の非に向き合えないということです。
自分の非と向き合えないのは、プライドが高いからではありません。むしろ自己肯定感が低いからです。
自己肯定感の高い人は自分の非を認めることができます。それができないのは、自分に自信がないからです。
この本を読んで、「負けをみとめられない」「自分の非をみとめられない」のは長女の「自己肯定感」が低いのが原因なのかもしれないなと思いました。
「自己肯定感」をはぐくむためには
やる気の土台となる自己肯定感をはぐくむ8つの方法
- スキンシップ
- ご飯を作る一緒に食べる
- 一緒に遊ぶ
- 泣いたらよしよしする
- 子どもの気持ちを酌んで言葉にして返す
- 子どもの話を聞く
- 絵本を読む
- 子どもをまるごとほめる
が紹介されていました。なんだか普段普通にやっていることばかり…。と思いましたが「子どもの気持ちを酌んで言葉にして返す」や「子どもをまるごとほめる」(大好き!あなたといると楽しい!等)は普段やっていません。ここに注意してみようかなと思いました。
あとはやはり自己肯定感を育てる一番のポイントは「ほめること」ということでほめ方のポイント、叱り方のポイントまとめました。
自己肯定感を育てるほめ方のポイント
- できなかったところよりできたところに注目してほめる
- やらないときは放っておき、やったときにすかさずほめる
- 期待値(要求レベル)を下げる
- 過去のその子の様子と現在の様子を比較して成長したところを見つける
- ありがとうは最高のほめ言葉
子どもに届く叱り方のポイント
- 叱るときは子どもを止めて、目を見て短言葉で
- 人格ではなく行為を叱る(×あなたはダメだ ○~はやめようね)
- ちゃんと理由を伝える
- 「~してはダメ」よりも「~してね」
- こどもは何度も同じ失敗をするものと心得る
まとめ
著者が「はじめに」に書いている、
「ほめる」とは、子どもを評価することではありません。
子どものがんばり、成長を見つけて、その喜びを伝えていくことです。
「叱る」とは、子どもに腹を立てることではありません。
子どもが、自分も他人も大切にできるように、1つずつ教えていくことです
これが「ほめること」「叱ること」の真理だなと思いました。
イライラして叱っているのは「腹を立てている」だけで、本当の「叱ること」にはなっていないんですよね。反省…。